安全・プライバシー
AIに個人情報を入れてしまった時の対処と、会話を学習させない設定(ChatGPT・Gemini・Claude)
最終確認日
名前や住所、仕事の情報をうっかりAIに入れてしまった。そんな時に慌てずできることと、これから会話を学習に使わせない設定を、ChatGPT・Gemini・Claudeの公式ヘルプで確かめてまとめました。設定の名前や手順は変わることがあるので、最終確認日も載せています。
公式ヘルプなどをもとにAIで下書きし、編集者が内容を確認しています。設定の画面や名前は変わることがあるため、最終確認日もあわせてご覧ください。
まず結論:3社の違いを一覧で
3社とも、設定で学習を止めることと、履歴に残らない一時的なチャットを使うことができます。ただし、消したあとに残る期間や、人が会話を確認する仕組みには違いがあります。
| ChatGPT | Gemini | Claude | |
|---|---|---|---|
| 学習を止める設定 | データコントロールの「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ | 「アクティビティの保存」をオフ | Settings → Privacy の学習への協力をオフ |
| 履歴に残らないチャット | 一時チャット(最大30日は保持されることがある) | 一時チャット(72時間保持) | シークレットチャット(30日保持) |
| チャットを消すと | 30日以内にシステムからも削除 | アクティビティから削除できる。保存をオフにしても72時間は保持 | 30日以内にシステムからも削除 |
| 気をつけること | チャットを消しても「メモリ」は残る | 人が確認した会話は削除しても最長3年残る | 学習をオンにしていると最長5年保持。チャットを消しても「メモリ」は残る |
個人情報を入れてしまったら:やることの順番
どのAIでも共通
- 入力してしまったチャットを削除する(ChatGPTとClaudeは、削除から30日以内にシステムからも消えると公式に書かれています)
- 「メモリ」を確認して、関係する内容を消す。ChatGPTとClaudeは、チャットを消してもメモリは残ると明記しています
- これから先の会話を学習に使わせない設定にする(次の章で手順を説明します)
- その会話に👍・👎などのフィードバックを送らない。ChatGPTとClaudeでは、フィードバックを送った会話は学習の対象になることがあります
- パスワードを入れてしまった場合は、すぐに変更して2段階認証を設定する。カード番号ならカード会社に連絡する(これは各社のヘルプではなく、一般的なセキュリティ対策です)
ChatGPTの設定
無料版・Plus・Proなど個人向けのプランでは、会話がモデルの改善に使われることがあります。止めたい場合は自分で設定をオフにします。設定を変えても、保存済みのチャットは消えません。
学習を止める(パソコン・ブラウザ)
- 左下のアカウントメニューを開く
- 「設定」→「データコントロール」を選ぶ
- 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにして「完了」
学習を止める(iPhone・Androidアプリ)
- 左上のメニュー(サイドバー)を開く
- 下のプロフィールアイコンをタップ
- 「データコントロール」から同じ項目をオフにする
履歴に残さず使う(一時チャット)
- 新しいチャットを開く
- 画面上部の「一時チャット(Temporary)」をオンにしてから送信する
- 履歴に残らず、メモリも作られず、学習にも使われない(安全確認のため最大30日は保持されることがある)
メモリを確認・削除する
- 「設定」→「パーソナライズ」→「メモリ」を開く
- 覚えられている内容を見て、不要なものを削除する
- チャットを消しても、そこから作られたメモリは自動では消えない
Geminiの設定
Geminiでは「アクティビティの保存」がオンのとき、会話がサービスの改善に使われ、一部は人間のレビュアーが読むことがあります。Googleは公式ページで、見られたくない機密情報は入力しないよう呼びかけています。
学習を止める(パソコン)
- gemini.google.com を開く
- 「設定とヘルプ」→「アクティビティ」を選ぶ
- 「オン」を押して「オフにする」(過去分も消すなら「オフにしてアクティビティを削除」)
学習を止める(iPhone・Android)
- 左上のメニューを開く
- プロフィール写真をタップ →「Gemini アプリ アクティビティ」
- 「オン」をタップしてオフにする
履歴に残さず使う(一時チャット・パソコン)
- 「新しいチャット」の横にある「一時チャット」を押す
- 72時間はアカウントに保持されるが、学習には使われず、人のレビューもされない
- 過去の会話は「Gemini アプリ アクティビティ」から1件ずつ、または「削除」→「全期間」でまとめて消せる
- 自動削除の期間は初期設定で18か月。3か月や36か月にも変えられる
- アクティビティの保存をオフにしても、会話は72時間保持される
Claudeの設定
Claude(無料版・Pro・Max)は、2025年8月の規約変更で、会話をモデルの学習に使うかどうかを利用者が選ぶ方式になりました。いつでも設定から変えられます。
学習を止める(パソコン・スマホ共通)
- 名前の横のメニューから「Settings(設定)」を開く
- 「Privacy(プライバシー)」を選ぶ
- AIモデルの改善への協力(英語表示では「Help improve our AI models」)をオフにする
履歴に残さず使う(シークレットチャット・パソコン)
- プロジェクトの外で新しいチャットを開く
- 右上のおばけのアイコンを押す
- 学習に使われず、メモリにも入らない(30日間は保持される)
メモリを確認・削除する
- 「Settings」→「Memory」を開く(無料版・Pro・Maxでは初期設定でオン)
- 覚えられている項目を見て、不要なものを編集・削除する
- チャットを消しても、そこから作られたメモリは消えない
- チャットの削除:パソコンはチャットの「⋮」→「Delete」、iPhoneはチャットを長押し →「Delete」
- 削除したチャットはすぐ履歴から消え、30日以内にシステムからも削除される
- 学習をオンにしていると、新しいチャットのデータは匿名化した形で最長5年間保持される
これから入れないほうがいいもの
- パスワード、暗証番号、認証コード
- クレジットカード番号、口座番号
- マイナンバー、保険証などの番号
- 他人の個人情報(家族・友人・お客様の名前や連絡先など)
- 会社の機密情報(社内ルールで禁止されていることも多い)
個人情報保護委員会は2023年に、入力した個人情報が学習に使われ、正確または不正確な形で出力されるおそれがあると注意を呼びかけています。名前を「Aさん」に置き換えるなど、個人が特定できない形にしてから聞くだけでも安心度は大きく上がります。
よくある疑問
Q. 学習をオフにすると、AIが使いにくくなる?
A. 学習の設定は、将来のモデル改善に使うかどうかの話なので、ふだんの回答の質が下がるわけではありません。ChatGPTのように、設定を変えても保存済みのチャットはそのまま残ります。
Q. 一時チャットなら、何を入れても完全に消える?
A. 消えるまでの期間があります。ChatGPTは最大30日、Geminiは72時間、Claudeのシークレットチャットは30日保持されます。パスワードなどは一時チャットでも入れないのが安全です。
出典
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