OpenAIOpenAI vs AnthropicAI値下げ戦争
OpenAIが値引きでClaudeの客を奪う
最大9割安OpenAIの値引きでAI費用が8〜9割減った会社も(報道)

1何が起きた?
値引きで客を奪う、Claudeの大口の客が次々OpenAIへ(報道)
- Replitは?
- 年1億ドル超(約158億円)の契約で3割超の値引きを示され、既定のAIをChatGPTに(報道)
- CodeRabbitは?
- 主なAIの仕入れ先がOpenAIに。CEOは「半年前はAnthropicだった」(報道)
何が起きたか
米The Informationの報道を紹介したThe Decoderによると、OpenAIは大きな値引きを武器に、Claudeを作るAnthropicの大口の利用企業を取り込んでいます。AIでアプリを作るサービスのReplitは、年1億ドル(1ドル=158円で約158億円)を超える契約で3割以上の値引きを示され、既定のAIをOpenAIに切り替えたと報じられています。
なぜ大事か
Replitのアマジャッド・マサドCEOは10月の講演で「値段、提携、性能の3つで決めた」と話しました。コードの点検サービスCodeRabbitのCEOも、主な仕入れ先が半年でAnthropicからOpenAIに変わったと語ったと報じられています。
日本への影響
日本での値引きの動きは報じられていません。ただ、日本企業も同じAPIを使っているため、料金の動きは日本の開発の現場にもそのまま関わります。
2すごい点・数字
シェアが57%→18%、人事ソフトRipplingのコード作業で、Claudeの割合が急落
- OpenAIは?
- 同じRipplingのコード作業で、OpenAIの割合は16%から52%に増えた
- 安くなった額は?
- 学習サービスのDataCampはOpenAIの値段で、AIの費用が8〜9割減ったという
- 社員用ChatGPTは?
- 米国の銀行は1人月7ドル未満(約1100円)。ふつうは20ドル(約3200円)以上
何が起きたか
人事ソフトの米Ripplingのパーカー・コンラッドCEOによると、社内のコード作業に使うAIのうち、Anthropicの割合は57%から18%に下がり、OpenAIは16%から52%に上がりました。学習サービスのDataCampのCEOは、OpenAIの値段で費用が8〜9割減ったと話しています。
なぜ大事か
米国のある銀行では、社員用のChatGPTの席が追加料金なしで500人分に倍増し、1人あたり月7ドル未満(約1100円)になったと報じられています。ふつうは20ドル(約3200円)以上なので、半額以下です。
日本への影響
日本の法人向けの料金がどうなるかは発表されていません。
3何が変わる?
値引きのルールでも差、使い切った後の扱いで、OpenAIのほうがゆるい(報道)
- Anthropicは?
- 約束した利用量を使い切ると、約15%の値引きがそこで終わる(報道)
- OpenAIは?
- 使い切っても翌月末まで値引きのまま、その間に契約を結び直せる(報道)
何が起きたか
The Informationが9月に報じたところでは、Anthropicは企業が約束した利用量(トークン)を使い切ると、定価から約15%の値引きをそこで終わらせます。OpenAIはその月の残りと翌月の1か月は値引きを続け、その間に契約を結び直せるといいます。
なぜ大事か
AIの利用料は使った分だけ増えるため、使い切った後の値段は企業にとって大きな差になります。両社とも「AIの予算のうち自社に何割使うか」を値引きの条件に入れ始めたとも報じられており、客の囲い込みが激しくなっています。
日本への影響
日本企業がAPIを契約するときも、定価だけでなく、使い切った後の条件まで比べる必要が出てきそうです。
4心配な点・専門家の声
利益を削って客を買う、値下げがいつまで続くかは分からない
- OpenAIは?
- 自社の利益を削ってシェアを買っている面があるとThe Decoderは見ている
- 反論は?
- 関係者はTechCrunchに、ReplitとAnthropicの提携は続いていると話した
何が起きたか
The Decoderは、OpenAIが自社の利益を削ってシェアを買っている面があると見ています。一方で、新しいモデルで実際に値段を下げてきた面もあるとしています。中国のDeepSeekやKimiの安いモデルも、値下げの圧力になっています。
なぜ大事か
ReplitのCEOの発言について、事情を知る関係者はTechCrunchに「提携はまだ続いている」と話しており、見方は分かれています。Replitは利用者がAnthropicのモデルを選べるままにしています。
日本への影響
値下げ競争が続けば、日本でAIを使う企業や個人の費用も下がる可能性があります。ただ、赤字での値引きは長く続かないこともあり、急な値上げにも備えておくのが安全です。
海外の報道や各社の発表をもとに、ai.1min.news が日本語でまとめました。AIの使い方と編集方針