2026年11月5日(木)

Binanceサイバー攻撃

偽の面接で1兆円、仮想通貨大手バイナンスが、約1兆円流出の手口を公表

どう入られた?
偽の採用面接で、技術者に課題のコードを開かせてウイルスに感染させた
AIはどう関係?
感染したPCと社内のAIツールを使い、さらに社員2人を乗っ取った
お金は戻る?
約4600億円(28.5億ドル)は凍結・差し止めたと同社は説明

何が起きたか

仮想通貨取引所大手のバイナンスは11月3日、10月29日に約63億4000万ドル(約1兆円、1ドル=160円で換算)の暗号資産が盗まれた事件の調査報告を公表しました。同社によると、攻撃は9月に始まり、求人サイトで別の会社の担当者を装った人物が同社の技術者に接触しました。偽の人事担当者や「CEO」との面接のあと、課題として渡されたコードを開いたことで、ウイルス対策ソフトが見つけられない未知のマルウェアに感染しました。攻撃者は10月20日までに、このPCと社内のAIツールを使ってウォレットを担当する社員2人のアカウントも乗っ取り、10月29日に送金を署名する仕組みに入り込んだと説明しています。

なぜ大事か

仕事を探す技術者を偽の面接でねらう手口は、北朝鮮系のハッカー集団が使ってきたものとよく似ています。報道によると、FBIはこの事件を北朝鮮系のグループによるものとしています。社内のAIツールが乗っ取りを広げる足がかりに使われた点は、AIを業務に入れる会社にとって、その権限の管理が新しい弱点になりうることを示しています。金額や手口はバイナンス自身の報告に基づくもので、第三者による検証はまだありません。

日本への影響

偽の求人・面接で技術者をねらう手口は日本の企業や個人にも向けられており、知らない相手から渡されたコードや課題ファイルを自分のPCで開かないことが基本の対策になります。同社は約28億5000万ドル(約4600億円)を凍結または差し止めたとしています。

海外の報道や各社の発表をもとに、ai.1min.news が日本語でまとめました。AIの使い方と編集方針